大変な年明けとなりました

遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。
元旦から、能登の地震、飛行機の事故、電車内の事件と続き、お正月気分が吹き飛ぶ年明けになってしまいました。

ふだん、何事もなく「普通」に暮らせることが、どんなに有難いことか、思い知らされます。まだ、ご家族やお仲間が発見されない方のお気持ちは、察するに余りあります。亡くなった方の人数がどんどん増えていくことに胸が痛みます。

関東にいて、物理的に距離は離れていますが、明日は我が身です。何らかの形でできることをしたいと思います。

さて、過敏症の勉強会で時々話題に出ることですが、化学物質過敏症がありますと、災害時に避難所に行かれません。人の多い所は、多くの方が使う洗剤その他、様々な化学物質臭がして、体調を崩すためです。せっかく配られた食料品も、口にできる物は限られてしまうかもしれません。そんな時、もし正直に言おうものなら、トラブル必至でしょう。「もらえるだけで有難いのに、こんな非常時に何を我儘言っているのか。何様か」となるに違いありません。それをわかっているからこそ、発症者は、普段から、自分が「大丈夫なもの」を食料も、日用品も、かなり備蓄していることでしょう。

しかし、そうはいっても、こんなに家全体がぺしゃんこになるほどでは、いかに家の中に分散して備えたとしても、持ち出すのも難しいと思われます。

食料品を日持ちさせるには、確かに添加物も必要でしょう。でも、そこは日本の技術、フリーズドライでもなんでも、極力万人に安全な品を、行政にも備蓄しておいて貰えたらと思うのは我儘でしょうか。何日も入浴できない、そうした時も、今は、皮膚に優しい成分の清拭剤(身体を拭くための洗浄剤)も出始めています。集団での登山では、必ず一番体力のない人のペースを見て動くように、「環境弱者」に合わせた物選びをすれば、みんなが問題なく使えることでしょう。

今日のネットの記事に、自閉症の方など、ハンディのある方の避難場所が難しい、というのがありました。普段から考えておかないといけない問題です。自宅が滞在できる状態とは限りません。

ちょっと話がそれますが、ご自宅の近くに、「災害用協力井戸」があるお宅をご存知ですか?以前住んでいた都内も、当地も、協力井戸、ありました。自治体の危機管理課や、公民館などに行くと、それらが載っている地図を貰えたりもします。でも、井戸は、場所によっては地図に書かれていないこともあります。近所を散歩しながら、ご自分の目と足で、実際に歩いて確かめておかれることを強くお勧めする次第です。飲料用には厳しくても、生活用水が多少確保できるだけでも、かなり違うと思います。

できる備えはしておきたいものです。








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