昔々の詰め物にご注意!

今年もいよいよ猛暑がやってきました。
皆様、ご体調は如何でしょうか。ただでさえ高温多湿の日本の夏、さまざまな方法を駆使して、少しでも安全に乗り切りたいものです。

さて、高温多湿なのは、外ばかりではありません。私達の口の中は、年中無休でこの状態です。すると、金属が微量ずつですが、イオン化して、溶け出ることがあります。特に、今、45歳以上位の方は、お子さんの頃に詰めた、昔の「銀歯」が悪さしてしまうこともあり得ます。長年治らなかったアトピーや、婦人科系の不調、だるさや、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう=掌や、足の裏に出る、小さな水疱様のものができる皮膚炎)と言われるトラブルなどが、この詰め物を取ってもらうことで改善するケースがあります。セラミックに取り替えたら、身体が楽になったとおっしゃる方は多いです。

口の中は、ご存知のように粘膜であり、「表皮」がありません。刺激から守ってくれるバリアがなく、粘膜の中には、毛細血管が走っています。溶け出す量は微量でも、それが延々と続いたら・・・。血流に乗って、全身に回ってしまいます。気づかぬままに、重金属が身体を蝕む、ということになりかねません。

こうした現象は、長年使っている腕時計で起きることもあります。手首の、文字盤の裏が当たる所が、汗ばむ季節になると、痒くなったり、赤くなったり。同じイオン化現象です。「金属+汗」は要注意ですね。

身体に取り込むものによっては、汗の方にも、いろいろな原因が生じているかもしれません。人類始まって以来なほど、化学物質が世の中にあふれています。

食べる物は勿論、医薬品、医療材料も、敏感な方は特に慎重にするに越したことはありません。口に入るもの、肌に触れるものの素材、それを洗う洗剤、更に今時はペット用品にまで、いろいろな成分が入っています。皮膚は「排泄器官」であり、非常に正直です。体内に悪いものがあって、排泄物で出し切れないとなると、皮膚を通してでも、何とかして外に出そうとします。便秘をすると、吹き出物が出る、と言いますが、それがいい例です。人の身体って、本当にうまくできていると思います。

思わぬところに不調の原因が隠れているかもしれません。小さい頃のことも、ふだん、当たり前のように使っている物のことも、身体に取り込んだ、いろいろなものについても、時々、考えてみると、答えに結び付くかもしれません。

「外せるもの」は外してもらう、既に取り込んだものは、様々な方法で解毒し続けることでしょうか。ふくらはぎから先だけでもいいので、海岸で砂に埋もれるのも立派なデトックスです。「おばあちゃんの智恵」的な、昔から日本にある「養生モノ」も、侮れません。今風に加工されていない、昔ながらの自然な製法で作られた物であることが鍵です。あとは、手前味噌ですが、お灸もいいです。ふくらはぎの下、内側寄りに、「築賓(ちくひん)」という、解毒のツボもありますよ。

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