遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。
ここ湘南の地も、「寒の入り」の暦通り、年末より、また一段と寒さがきつくなってきています。エアコンもストーブもない時代、火鉢だけで暖をとっていた昔は本当に大変だっただろうと思います。(囲炉裏とかはあったにしても)そのために、「綿入れ」とか、就寝時に肩口からの冷えを防ぐ、「掻巻布団」とかを考え出したのでしょう。
昨年、近所に表具屋さんがあることを幸いに、和室の雪見障子の張替えをお願いしようとしたら、「もう年なので、やめているんです」と奥様がすまなそうにおっしゃいました。「雪見障子はガラスの部分があるから重たいのでね」と。確かにその通りです。
普通の障子なら、ウン十年ぶりに自分で頑張ってみようかとも思ったのですが、雪見障子はさすがに技術がいりそうです。器用な方なら、今時はYouTubeなどでもやり方を紹介しているので、ご自身でなさるのかもしれませんが、そこまでの自信はとてもありませんでした。と言うより、いやいや、まだ親の荷物も片付いてないし…。と、即、諦めモードに突入。
近所だし、お願いできるならと思ったのですが、振り出しに戻ってしまったわけです。そうだ、そこのお店から、同業の方で、良心的なところを紹介して頂こうかと思いつつ、急ぎの用事が山ほど出てきてしまい、かくして後回しで保留になっています。
それにしても、昔の日本人は風流なものを考え出すものだと、今更ながら驚きます。今より余程寒かっただろうに、それでも室内から、障子の一部を持ち上げて雪を見ようなんて…。当時は大家族が多く、人手があったから、いろいろな作業もできたのでしょう。
日本らしい、こうした技術をお持ちの職人さんが減っていってしまうのは残念でなりません。雪見障子のいい所だけを残して、もう少し軽く、扱いやすいものができたらいいのに。いや、でもそうすると、やはりプラスチックごみが増えてしまうか…等々、しょうもない素人考えを暫ししてみたお正月でした。
葉書の値上がりやペーパーレス化で、年賀状じまいをする方も増えました。どちらも時代の流れなのでしょうが、合理性も考えつつ、やっぱり「昔っぽいもの」がホッとする年齢になりました。
廊下の隅っこに石油ストーブを置いて、お風呂の小さな木の椅子に腰かけて、洗濯機の番をしながら(当時は全自動ではないので…)本を読みまくっていた母の背中も思い出します。
本年もどうぞよろしくお願い致します。