1年のうちで一番寒い時期、全身、いやでも縮こまります。暖かい部屋や、日当たりのよい時間帯に、自分の頭、首、腕、脚など、先ずはあちこち触ったり、押したりしてみて下さい。
自分の身体なのに、自分であちこちツボを探す、って、意外と試したことがないのでは。
例を挙げると、肩の痛み。腕が上がりにくいとか、何かを取ろうとして遠くにのばすと痛いとか。ついつい肩回りばかり動かしたくなりますが、実は違う所に原因があったりします。鎖骨の真ん中あたりのすぐ下や、胸と肩の間あたり、あとは肘と手首の間の、親指側の筋肉に沿って、など、反対側の手の、真ん中の2~3本の指で、円を描くようにマッサージ方々押してみてください。
時々、ギャッ、となるほど痛かったり、他と違う感覚のところがありませんか?特に、どこかの関節が動きにくいような方は、ちょっと離れたところを探して下さい。例えば五十肩とかは、胸の筋肉や、腕の筋肉が硬くなっているのが、実は大元の原因だったりします。
また、試しに、ご自分の背中を指で触りながら歩いてみると、床に足の裏をつくたびに、背中の筋肉の一部にキュッと力が入るのがわかるかと思います。歩くという動作が、決して脚だけでは成立していないことに気づくと思います。
恐らく、いろいろな検査機械の無かった昔の人は、鋭く鋭く症状やその反応を観察しまくり、あちこち探ってみたのでしょう。「胃経」とか「大腸経」という「経絡」(目に見えない電車の線路みたいなルート)を発見していったのも、そうしたことの積み重ねでしょう。
何でもデジタル器械が教えてくれる今、人は「自分で考え」なくなり、本来持っている五感が鈍っています。時には「今時のもの」をお休みして、動物としての「ヒト」になって、身体が教えてくれる「ツボ」を探ってみては如何でしょう。
きっと何らかの「答え」が返ってくるはずです。
実際の鍼灸治療では、症状と、もっと離れたところに施術するケースもあります。腰痛のツボが手の甲にあったり、ものもらい(麦粒腫)に、指のお灸が効いたりします。そういうことを実体験すると、もう面白くてやめられません。