過敏症の陰に「消耗」がある

化学物質過敏症を発症した人の共通点。それは、「長きにわたる心身の消耗」があることです。今、元気で、普通の生活ができている場合も、日々の生活がきつい、しんどいと思われる場合、1週間のうち、たとえ1時間でも2時間でも、自分だけの「養生」の時間を強引にでも取って下さい。少しでも長く睡眠をとる、ゆっくりお茶を飲む、肝臓や腎臓の場所を温める、など、方法はいろいろあります。特に、幼少時からにおいに敏感だったり、皮膚が弱かったり、車に酔いやすかったり、アレルギー体質の方は要注意です。

過敏症は、特別な病気ではなく、条件がそろってしまえば誰にでも起こり得ます。化学物質過敏症の人の8割に電磁波過敏症の併発があると言われています。いつも身体がだるくて、サクサク機敏に動けないことも多く、注意力が散漫になることもあるため、周囲から誤解されやすいものです。

女性の場合、お産が大変だったとか、特に産後に必要な休養が取れなかった、というケースはよく聞きます。心身の疲労が溜まっていたところへ、ある時大量に化学物質に曝露するか、少量ずつでも長年ジワジワと身体に溜まり、限界を超えて発症してしまいます。男女共に、忙しすぎる状態が長く続いた後は特に要注意です。まあ、何の病気でも無理は禁物ですが…。

ある論文で、化学物質過敏症と、電磁波過敏症の併発例に、「黄耆建中湯」(おうぎけんちゅうとう)という漢方薬を使って効果をあげたという症例を見ましたが、この漢方も、東洋医学でいう「補気」(ほき)、エネルギーチャージをメインとした処方です。

全身にエネルギーを補い、先ず胃腸に力をつける。それが治療の根本です。都内で仕事をしていた時、不妊症の方を多く拝見していましたが、過敏症の治療と根っこは同じでした。生活用品、食べ物から化学物質を極力減らし、可能な限り野山を歩いて頂きました。その頃生まれたお子さんが、もう成人になろうとしています。

今、まだ30~40代で、凄く忙しい方、あとで後悔しないように、ご自分の休息時間を断固、確保して下さい。これ、声を大にして言いたいです。残念ながら時期を逃した方は、なお一層、身体の声、心の声を聞いて下さい。

「普通に働ける」というのは「普通のこと」ではないからです。

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